カードローン審査は、申込みをすれば誰でも融資が受けられるわけではありません。
審査の結果、残念ながら融資が受けないということもあります。
万が一、カードローンの審査で落ちてしまったら、その理由についてしっかりと確認しておく必要があります。
総量規制が問題なのか、あるいは、希望額が多すぎたのかなど、理由はさまざまです。
二度とカードローンの申込みをしないならいいですが、そうでなければ、次の申込みに備えて、原因を特定しておくことが大切ではないでしょうか。
カードローンで審査落ちする理由って?
カードローンの審査で落ちる理由には、いくつかあります。
ここでは、代表的な審査落ちの5つの理由について紹介していますので、自分が該当しないかどうかを確認してみてください。
借入額が総量規制に達している
総量規制というのは、貸金業法における規制の1つです。
消費者金融や信販会社などのキャッシングでは、利用者の借入残高の合計が年収の3分の1を超えてはいけないというものです。
つまり、すでに年収の3分の1近くの借入残高がある場合は、新たなカードローンの申込みをしても審査に通らないことが多いということです。
銀行カードローンも年収の3分の1超の融資には、とても慎重になっているので簡単にはお金が借りられない状況です。
希望限度額が高すぎる
希望する限度額が多すぎると、審査に通らなくなることがあります。
カードローンの申込みの際に希望額を伝えますが、この審査項目は、あなたのお金に対する知識の深さを確認しています。
例えば、毎月10万円の収入がある方が限度額100万円を希望したとすると、審査担当者は、「返済できるわけがない」と思って呆れてしまいます。
逆に、毎月30万円の収入がある人が「3万円だけ貸してほしい」といって申込むと、「必要な金額だけを借りようとしている」ことが分かります。
信用情報に事故情報が登録されている
信用情報機関に登録されている情報に問題があると、審査落ちの原因になってしまいます。
他の金融機関との取引きにおける延滞や債務整理などの情報は、審査のスコアリングの評価を下げてしまいます。
延滞があっても借入できる場合もありますが、大きなマイナス要因となっていることは確実です。
審査に落ちてしまい、原因が分からない場合は、信用情報機関に対して開示請求を行い、自分の信用情報を確認してみるのがおすすめです。
申込みブラック
複数のカードローンに同時申込みをしてしまうと、すべての審査で否決されてしまいます。
「たくさん申し込めば、どれかは受かる」と考えるかもしれませんが、たくさん申込むとすべてに落ちるのが事実です。
複数回の申込みをするとしても、少なくとも1ヶ月は、期間をあけて申し込まないといけません。
ごく短期間で複数の申込みをした状態を申込みブラックといい、絶対に審査に通らなくなるので注意するようにしてください。
スーパーホワイト
信用情報機関に登録されている情報がまったくない状態を「スーパーホワイト」と言います。
まっさらできれいだから良いと思うかもしれませんが、年齢によっては、スーパーホワイトが審査で不利になることもあります。
金融機関との取引きの情報が一切ないというのは、非常に不自然な状態です。
債務整理をした後、しばらくするとこの状態になりますので、審査担当者に「スーパーホワイト=債務整理後」と捉えられてしまうことがあります。
カードローンの履歴ってどんな項目が残る?
信用情報機関に登録される情報は、非常に多岐にわたります。
どんな情報が登録されているのかが分かれば、金融機関との取引きにおいて、どんな点に注意すれば良いかが分かります。
ここでは、信用情報機関に登録されている情報6つについて紹介します。
カードローンの申込み内容
カードローンに申込みをすると、その事実が信用情報機関のデータベースに登録されます。
ローンの申込みの情報がデータベースに登録されるのは、短期間の複数申込みなど、怪しい動きを確認するためです。
例えば、1週間以内に20のカードローンに申込む人がいたとすると、何か犯罪でも犯そうとしているのではないか、ということが分かります。
信用情報の利用履歴
信用情報の利用履歴というのは、金融機関が信用情報機関に対して情報の開示請求をした事実のことを指します。
信用情報の利用履歴は、必ずしも重要な情報ではないかもしれませんが、「申込みをしたのに利用履歴がない」という情報で、ある金融機関でブラックの扱いを受けている可能性がある、などが分かります。
しかし、一般のカードローンの申込み者は、信用情報の利用履歴については、神経質になって考える必要はありません。
審査否決情報
ローンの審査における否決の情報は、それ単体で登録されているわけではありません。
ローンの申込みに関する情報と契約に関する情報をもとに、審査の担当者が推測をしているというのが実情です。
例えば、ある人がカードローンの申込みをしたにもかかわらず、契約をしていない場合は、審査に落ちたのではないかと考えられます。
逆に、申込みをして契約もしていれば、別の金融機関の審査担当者は、カードローンの審査に通過したということが分かります。
カードローンの契約内容
カードローンの申込みをすると、信用情報機関のデータベースに契約に関する情報が登録されます。
契約をした日付や契約の種類、融資の限度額(規約極度額)など、どのような条件で契約をしたのかが分かるようになっています。
つまり、2社目以降のカードローンの申込みの場合は、審査担当者は、申込者が他の金融機関でどんな契約をしているのかが一目瞭然で分かるということです。
カードローンの申込みの際に他社の借入状況を伝えますが、すべて正直に伝えないとウソの申込みをしたという理由で審査に落ちます。
延滞など金融事故情報
カードローンの審査で最も大きな影響を与えているのが、延滞などの金融事故に関する情報です。
別会社のローンの返済で延滞をしたり、過去に債務整理をしたことがある方は、信用情報機関のデータベースに情報が残っていると、すべて審査の担当者にわかってしまいます。
金融事故に関する情報は、約5年間は記録に残りますので、借入れした後の返済は確実にしなければなりません。
返済情報
自動車ローンや住宅ローンを組んでいる方は、毎月のローンの返済に関する情報も信用情報機関に登録されています。
約定日に返済ができた場合と返済不能となった場合とで記号を使い分け、一目瞭然で分かるようになっています。
カードローンの申込みで、他社のローンの返済情報に問題があることが分かると、融資が否決されたり限度額が少なく決まったりすることがあるので気を付けるようにしましょう。
カードローンの履歴って何がどれくらいの期間のこる?
カードローン申込む場合は、信用情報機関に登録される情報がどの程度の期間、記録に残されるのかを理解しておく必要があります。
情報の保持期間について理解がなければ、安易な申込みで審査落ちんなってしまうことがあるからです。
申込み情報などは6ヶ月
カードローンなどの融資に申し込んだことの事実は、信用情報機関に6ヶ月は記録として残されます。
つまり、半年以内に何度もカードローンの申込みをしてしまうと、審査をする担当者は、何社も申込みをしていることが分かるということです。
2社以上のカードローンに申込んではいけないという決りはありませんが、短期間でたくさん申込むのはおすすめしません。
できれば半年に1度ぐらいのペースで申し込めば、勤続年数も長くなり、審査に通りやすくなります。
金融事故は5年残る
延滞や債務整理などの金融事故は、信用情報機関に約5年間は記録として残ります。
延滞の情報については、記録が残っていたとしても審査に通る場合もあります。
ただし、現在延滞をしているとか、現在に非常に近い過去に延滞をした場合については、審査落ちになることが多くなると思われます。
また、債務整理の情報が残っている場合は、審査に通らないと思ってください。
カードローンの申込みをする場合でも、結果には期待せずに申し込むと良いと思います。
意外と怖い申込みブラック対策をしよう
申込みブラックになると、いくらカードローンの審査に申し込んでも審査に通らない状態になってしまいます。
思っている以上に怖い状態になりますので、申込みブラックにならないように注意が必要です。
短期間に3社以上の申込みは危険!
短期間に3社異常のカードローンに申し込んでしまうと、申込みブラックとなってしまう危険性が高まります。
申込みブラックになってしまうと、「何度申込みをしても審査に通らない」という状態になってしまいます。
信用情報機関に登録される「申込みに関する情報」は、約6ヶ月で消去されますが、金融機関が個別に保有するデータベースに申込みブラックのことが登録されてしまうかもしれません。
一度でも登録されてしまうと、なかなか消してもらえなくなるので、短期間の申込みは3社を超えないように注意しましょう。
申込ブラックの情報はいつ消える?
信用情報機関に登録されている情報については、申込みに関することは6ヶ月たてば消去されます。
しかし、金融機関が個別にデータベースを作っていて、そこに申し込んブラックのことを登録していれば、半永久的に消してもらえなくなります。
信用情報機関の情報は、半年で消えるから大丈夫という意見もありますが、それ以外の問題もありますので、注意するようにしましょう。
申込みは保証会社に気をつける
短期間に複数のカードローンに申し込まざるを得ないときは、保証会社が同じにならないように注意してください。
同じ保証会社のカードローンを複数申し込んでしまうと、「すべての審査に落ちてしまう」ということがあるからです。
例えば、三井住友銀行のカードローンに申込み、その後、プロミスの申込みをしてしまうと、同じ審査を二度受けることになってしまいます。
できれば、ノーローンとレイクアルサ(ALSA)のような同一グループの消費者金融も避けたほうが安全です。
カードローンの審査落ちから再申込みはどれくらい期間が必要?
もし、カードローンの審査落ちになってしまった場合は、できれば半年以上経ってから次のカードローンの申込みをした方が良いと思います。
上でも説明しましたが、信用情報機関に「カードローンに申込んだ事実」が半年間登録されますので、それが消えるのを待つという意味です。
もし、半年もカードローンの申込みを待つことはできないという場合は、少なくとも1ヶ月は間を空けるようにしてください。
1ヶ月以上の間をあけるという余裕を見せることで、次のカードローンに申し込んだときの審査担当者に安心感を与えることができます。
カードローン審査に通りやすくなる方法
カードローンの審査に通りやすくするためには、いくつかのポイントがあります。
ここでは、審査を通りやすくする4つのポイントについて紹介しますので、しっかりと理解しておくようにしましょう。
信用情報をキレイにする
まず、信用情報機関に登録されている情報に問題があると、審査が厳しくなりますので、信用情報をきれいにする必要があります。
信用情報きれいにするためには、待つことしかできません。
間もなく消去されるようなネガティブな情報があるなら、タイミングをずらしてカードローンの申込みをするということも考えてみてください。
どうしても信用情報がきれいになるまで待てないときは、結果にあまり期待しないで申込むというのもいいでしょう。
心配なら信用情報の情報開示をしてみる
信用情報機関に自分のどんな情報が登録されているかで不安になっているときは、情報の開示請求をしてからカードローンの申込みをします。
自分の信用情報の開示請求は、誰でも簡単にできます。
1,000円程度の手数料が発生してしまいますが、1週間~2週間程度で情報を郵送してもらえます。
なお、郵送してもらった信用情報の見方については、同封されている説明書を読むか、インタネットの情報を参考にするようにしましょう。
同時に申し込むなら2社までにする
カードローンの同時申込をするなら、2社までにしておいてください。
3社以上になると申込みブラックの問題が出てきます。
また、同じタイミングで2社のカードローンに申し込んでしまうと、審査ができなくなるので注意が必要です。
少なくとも1日は間を空けるようにして、審査を受けている時間帯が重ならないように注意しましょう。
万が一、審査をするタイミングが重なってしまうと、両方の審査に落ちるので気をつけてください。
必要な分だけの希望借入額にする
希望する金額を多くしすぎてしまうと、高い確率で審査に落ちてしまいます。
高額融資が必要になっている場合だとしても、希望額は少ない方が良いと思います。
高額な限度額が認められる申込者に対しては、少ない希望額でも高額な限度額が決ります。
逆に、収入が少ないのに高額融資を希望してしまうと、審査の担当者の印象を悪くしてしまうだけです。
カードローンの利用が初めての場合は、5万円~10万円程度を希望額にして申込みをするのがおすすめです。
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